保証ファクタリングとは？その仕組みについて

保証ファクタリングとは,仕組み

ファクタリングには保証ファクタリングと呼ばれるサービスも存在します。

今回は保証ファクタリングについての仕組みなどについて調べてみました。

保証ファクタリングとは、売掛金(売掛債権)などに関して、その金額を保証するサービスのことを言います。

ファクタリング会社に一定の保証料を支払う契約を行うことで、売掛先が倒産してしまってもファクタリング会社から保証限度額の範囲内で売掛先倒産による売掛金の未回収代金を受け取ることが可能となります。

そのため、貸倒リスクを軽減でき安心して売掛先との取引を行える保険的な役割を果たすといってもよいです。

２社間・３社間などの一括ファクタリングとの違いは、あくまでも売掛金(売掛債権)に対して保証する点にあります。

そのため、万が一売掛先企業が倒産してしまって売掛金の支払いが不能になった場合、ファクタリング会社が依頼された企業(ファクタリング利用者)に現金を支払う仕組みとなっています。

さらに保証ファクタリングには、建設業者や資材業者を保護してくれるサービスを行っています。

それは下請債権保全支援と呼ばれています。

下請債権保全支援事業は、下請けの建設業や資材業者の雇用の安定や経営の安定を補佐したり、万が一元請建設企業が倒産した場合の共倒れ倒産の防止を図ることを目的とした国土交通省が創設した国の助成制度のことを言います。

資材業者および下請けの建設業者が元受建設業者に対して持っている工事請負代金などの債権をファクタリング会社が保証してくれますが、その際ファクタリング会社に支払う保証料に対して国から助成金が支給されます。

そのため、ファクタリングに支払う保証料が軽減されます。

下請債権保全支援を利用することで、本来建設業者が支払う保証料金を国土交通省が３分の２まで負担してくれます。

保証ファクタリングとは,仕組み

保証ファクタリングは、いかに該当する会社にとってメリットのあるサービスです。

①売掛先の信用度に不安があるが売り上げは伸ばしたい会社

②売掛金の支払いサイクルが遅い会社
③取引先が多く、各売掛先の与信管理が十分にできない会社
④売掛金の回収にかかる手間が大きな負担となっている会社
⑤新規取引相手との大口契約の際、信用度に不安がある場合

などの条件に当てはまる会社の場合、保証ファクタリングを行うことによるメリットがあります。

保証ファクタリングとは,仕組み

保証ファクタリングは売掛先の貸倒れリスクを回避できたり、下請け建設業者や資材業者は国の助成を受けられるメリットがあります。

また、売掛先に知られずに利用できるのもメリットです。

デメリットとしては債権の内容や売掛先の信用度によって保証料が決まるため、内容によっては保証料が高くなるリスクがあります。

なお、売掛先が倒産しない場合には支払いがなく、保証料の返還もありません。

保証ファクタリングはメリットとデメリットがありますが、売掛先の信用度に不安があっても売り上げを上げたい場合、また新規取引相手との大口取引に不安がある場合でも利用するメリットがあるといえます。

保証ファクタリングとは？その仕組み